業務用エアコンの能力表示

業務用エアコンは、冷房と暖房が基本的な機能ですが、この能力を“kW(キロワット)” (※注)の単位で表しています。家庭用エアコンでいうと、6畳用 2.2kW、8畳用 2.5kW、と表示されますが、 業務用エアコンでは現在一般的に「馬力」という単位が使われています。業務用は大きな場所で使うため坪数 や馬力数で表します。
(注)冷暖房能力の単位は、以前は“kcal/h”を使っていましたが、単位の国際統一でkWになっています。 形式と馬力とkWの関係はおおよそ下記となります。

形式  相当馬力  冷房能力(最大)
P40   1.5馬力   4.0kW
P45   1.8馬力   4.5kW
P50   2馬力    5.0kW
P56   2.3馬力   5.6kW
P63   2.5馬力   6.3kW
P80   3馬力    8.0kW
P112  4馬力    11.2kW
P140  5馬力    14.0kW
P160  6馬力    16.0kW
P224  8馬力    22.4kW
P280  10馬力   28.0kW

冷暖房能力の表示条件
エアコンの表示方法については、日本冷凍空調工業会によると、冷暖房能力の表示は最大負荷に近い統一した条件で表し、 定格能力としています。 これは国際規格に準じておりJISで策定されています。 JIS標準条件。各メーカーともにこの条件でエアコン能力を表示しています。

冷房能力
一般にはJISで規定されている室温、冷房27℃で、室外温度は盛夏での使用を想定して35℃の時の能力を示します。 冷房の時は室内は湿度も影響しますので、相対湿度が約45%(湿球温度19℃)と決められています。 また除湿機能つきのエアコンでは、また、室温27℃・湿度60%の冷房時の値を表示しています。(ダイキン)

暖房能力

エアコンの暖房能力は、室内温度を20℃とし、室外温度は冬の使用を想定して7℃と2℃での能力を表示しています。 7℃の時を暖房標準能力、2℃の時を暖房低温能力と呼んでいます。「暖房低温能力」とは、より寒い時の能力がわかる数値として、 外気温2℃/室温20℃時の能力を表しています。大きいほど暖房能力が高いと判断できます。 暖房もエアコンメインであれば、この数値は要チェックです。

また、暖房の時は、室外の湿度が影響し、特に室外機に霜が付くことがあるため、7℃の時は湿球温度6℃、2℃の時は1℃ (いずれも相対湿度で約85%)と決められています。 なお、空冷式のエアコンで、さらに外気温度が低下する地域に設置されることを想定して、 -7℃(湿球温度-8℃)という条件も設定されています。

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